愛媛県今治市にはさまざまな観光スポットがありますが、そのなかに有形文化財に指定されている延命寺があります。
延命寺はなんと1300年以上も歴史のあるお寺です。
それだけでなく、季節の移ろいを感じられるという見どころもあります。
さまざまなことで疲れ切った心を癒してくれる素敵な場所です。
今治市の観光名所である延命寺の歴史
延命寺の正式な寺院名は近見山宝鐘院延命寺と言います。
720年に聖武天皇の勅願により、行基が大日如来の化身である不動明王像を彫造して開基しました。
当時は現在の場所より北の近見山山頂にあり、名前も「不動院圓明寺」と言う名前だったそうです。
圓明寺は何度も戦の被害を受け、1727年に現在の場所に移転しました。
明治維新後には「延命寺」という現在の名前に改号されます。
また四国八十八箇か所霊場の54番札所に指定されているお寺としても有名です。
もともと四国八十八か所霊場巡りは、人間にある88の煩悩を消すための修行の一環だったのですが、江戸時代ごろからは一般の方もおこなうようになりました。
現在でも多くの方たちがお遍路巡りをおこなっています。
お遍路はどこから始めても良いものなので、この機会に延命寺から旅をはじめてみるのも良いかもしれません。
今治市の延命寺にある観光スポットとしての見どころは?
延命寺には1727年に現在の地に移転したときに植えられたツブラジイという樹があります。
樹齢200年を超えるこの樹は高さが20mを超えており、今治市の指定保存樹にも指定されているものです。
春の時期はさまざまな花を見られる場所でもあります。
境内にはアセビの木があり、3月の彼岸の時期にはきれいな白い花が見られ、4月上旬には桜が、5月には150㎝ほどの高さがあるヒラドツツジが咲き誇るのです。
歴史を感じたい方には梵鐘「近見二郎」という名前の鐘を見に行ってみてください。
こちらは今治市の指定文化財に指定されているもので、1704年に造られたものです。
鐘の周囲には延命寺の由来が詳しく刻まれています。
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