学生のなかには、自分でアルバイトをして賃貸物件を借りたいと考えている方もいるでしょう。
賃貸物件で生活するためには、家賃と生活費だけでなく、それ以外にもさまざまな初期費用がかかります。
今回は、学生のアルバイトで賃貸物件を借りることは可能なのか、初期費用の目安や費用を抑える方法についてご紹介します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
今治市の賃貸物件一覧へ進む
学生のアルバイトで賃貸物件を借りることは可能なのか
学生によるアルバイトでは、一般的な正社員ほどの収入を得られないことがほとんどです。
それでも一定以上の収入があれば、賃貸物件を借りることは可能です。
入居審査で家賃の支払い能力があると見なされれば、学生のアルバイトでも賃貸物件を借りられます。
一方で、大家さんによっては、正社員よりも信用度が低いと判断される可能性もあるため、注意が必要です。
具体的な収入の証拠を提出する、保証会社を利用して万が一の滞納に備えるなど、契約を結ぶ大家さんを納得させられる材料をそろえると良いでしょう。
賃貸物件の家賃や生活費の目安
アルバイトをしながら賃貸物件を借りるのであれば、家賃は収入の25%程度が目安です。
安定した収入のある正社員などでは、収入の3分の1が目安とされることもありますが、アルバイトではそこまでの家賃を設定してしまうと、生活費を圧迫する可能性があります。
学生のアルバイトで家賃を決めるときは、高くても収入の30%程度までに収めると、無理なく生活できるでしょう。
また、家賃を決めるためには、月々の生活費がいくらになるのかを把握しておくことも大切です。
一般的な民営の賃貸物件に住んでいる単身者の食費は、月平均で3万7,678円だといわれています。
交通費と通信費を合わせた費用が2万3,646円、教育や娯楽に関わる費用が1万5,865円、水道光熱費は1万273円です。
さらに、保険や医療に関わる費用が5,443円、服や靴にかかる費用が5,306円、日用品にかかる費用は3,670円とされています。
交際費や貯金など、そのほかの支出として2万564円かかるなど、家賃を除いても多額の生活費がかかる点に注意が必要です。
こうした生活費と実際の収入とを照らし合わせながら、無理なく支払える家賃を設定する必要があります。
なお、生活に必要な費用だけでなく、冠婚葬祭で突然の出費が発生することもあるため、注意しましょう。
▼この記事も読まれています
貸物件の連帯保証人を変えたい場合は?変更できるケースと注意点を解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
今治市の賃貸物件一覧へ進む
学生のアルバイトで賃貸物件を借りるための初期費用
賃貸物件を借りて生活するときに注意する費用には、賃貸借契約の初期費用もあります。
賃貸物件を借りるための初期費用は、家賃の4.5~5か月分の金額になるとされており、引っ越し費用や家具・家電の購入費用と合わせると40~50万円が目安です。
賃貸物件を借りるためには、初期費用としてまとまった金額を用意する必要があります。
敷金
敷金は、賃貸物件を借りるための初期費用の1つで、いずれ退去するときにおこなわれる原状回復に必要な費用です。
賃貸物件の入居者には、借りた物件の原状回復義務があり、退去のときはもとの状態に戻してから部屋を返さなければなりません。
敷金は、入居者の生活のなかで発生した汚れや傷などの損耗のうち、通常の生活ではつかないようなものを修繕するための費用です。
経年劣化や通常の生活で発生する範囲の損耗であれば、原状回復の対象にならないため、使われなかった敷金は退去後に返金されます。
一方で、敷金だけでは足りなくなるほど汚れや傷がひどいと、追加の原状回復費用を請求されるので注意が必要です。
学生がアルバイトをして借りるような賃貸物件における敷金の相場は、家賃の1か月分程度となっています。
礼金
礼金も、賃貸物件における初期費用の1つであり、賃貸物件の大家さんに支払うお礼にあたる費用です。
賃貸物件を貸してくれたことに対するお礼であるため、敷金とは異なり返金されません。
なお、礼金の目安も敷金同様に、家賃の1か月分程度となっています。
仲介手数料
仲介手数料は、賃貸物件を紹介してくれた不動産会社に支払うための初期費用です。
不動産会社を介して賃貸物件を探し、賃貸借契約が成立すると支払いが発生します。
これは、物件を紹介して契約を仲介してくれたことに対する報酬の役割を持つ費用です。
仲介手数料の目安は家賃1か月分程度ですが、これにプラスして消費税がかかります。
そのほかの初期費用
賃貸物件を借りるときは、入居翌月の家賃である前家賃や、入居日から月末までの日割り家賃も必要になります。
前家賃はそのまま1か月分の家賃になりますが、日割り家賃は入居日がいつなのかによって異なる点に注意しましょう。
また、賃貸物件を借りるときは、学生でも火災保険への加入を求められることが多く、火災保険料が必要です。
さらに、保証会社を利用して入居審査を受けるのであれば、保証会社の利用料として家賃の0.5~1か月分を求められます。
賃貸物件の鍵交換費用や、壁紙の貼り替えなどのオプション費用が必要になる可能性もあるでしょう。
▼この記事も読まれています
賃貸借契約の更新を断られるケースについて!対処法とともに解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
今治市の賃貸物件一覧へ進む
学生のアルバイトで賃貸物件の初期費用を抑えるには
学生のアルバイトで賃貸物件を借りるとき、初期費用は大きな問題となります。
保護者などの支援を受けられる、あるいはこれまでのアルバイトによる蓄えがあるなどの状況でなければ、数十万円もの費用を捻出するのは難しいためです。
また、賃貸物件での生活を始めるためには、引っ越し費用や家具・家電をそろえる費用も求められます。
一方で、こうした初期費用については、工夫次第である程度は抑えることも可能です。
家賃を抑えるには
初期費用は家賃をもとに算出されることが多く、費用を抑えるためにはそもそも家賃を安くする必要があります。
また、収入が正社員ほど多くない学生のアルバイトにとっては、できるだけ最初の時点で家賃を抑えられたほうが、今後の生活が楽になるでしょう。
賃貸物件を探すときは、求める条件が多いほど最終的な家賃が高くなりがちです。
そのため、どうしても譲れない条件を3つ程度に絞り、優先順位を決めて家賃が安い物件を探すと良いでしょう。
駅から遠い、築年数が古いなどの条件の賃貸物件は、学生でも借りやすい家賃が安い物件であることが多いです。
敷金・礼金を抑えるには
アルバイトの学生が賃貸物件を借りるときは、敷金や礼金の存在も大きな負担となります。
そのため、敷金と礼金を請求していない「ゼロゼロ物件」を探すのがおすすめです。
敷金と礼金を請求していない物件であれば、初期費用を1~2か月分抑えることが可能になります。
ただし、敷金は原状回復のために必要な費用でもあるので、完全なゼロゼロ物件は数が少ない可能性もあるでしょう。
礼金のみ不要としている物件もあるため、ゼロゼロ物件が見つかりにくいときは、そういった物件を探すのもおすすめです。
家具・家電の購入費用を抑えるには
学生になってから賃貸物件を借りて初めて一人暮らしをするときは、生活に必要な家具や家電を買いそろえる必要があります。
冷蔵庫や洗濯機など大型の家電もあり、こうした家具・家電をそろえるためには、20万円前後の費用が必要です。
家具・家電にかかる費用を抑えるためには、まず必要最低限のものだけをそろえる必要があります。
高機能なものほど価格が高くなるため、生活に必要な最低限の機能があるものを選択すると良いでしょう。
最低限の家具・家電をそろえたら、あとは生活しながら必要なものを買い足していくと、初期費用を抑えられます。
▼この記事も読まれています
賃貸物件における瑕疵物件とは?物理的・心理的な瑕疵について解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
今治市の賃貸物件一覧へ進む
まとめ
学生のアルバイトでも一定の収入があり、入居審査に通過すれば、賃貸物件を借りることは可能です。
ただし、賃貸物件を借りるときは、契約の初期費用や引っ越しのための費用などが発生します。
これらの費用を抑えるためには、計算の基準となる家賃を安く抑えることが大切です。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
今治市の賃貸物件一覧へ進む

(有)居植住 メディア編集部
今治市を拠点に不動産業に従事して30年以上、これまでに多数の物件仲介・管理に携わってきました。居住用賃貸(戸建て・マンション・アパート)はもちろん、事務所や店舗などの事業用物件まで、地域の特性やお客様のライフスタイルに寄り添った提案を大切にしています。
地元今治で生まれ育った経験を活かし、踏み込んだアドバイスを心がけています。不動産は単なる建物ではなく、その先にある「人の暮らし」に深く関わるもの。だからこそ、親身な対応と誠実な情報提供を信条としています。
有限会社居植住では、今治エリアの不動産選びでよくいただくご相談内容をもとに、失敗しない物件選びのポイントや地域事情など、実務経験に基づいた実践的な情報をお届けします。
これから物件をお探しになる方が、安心して一歩を踏み出せるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。どんな小さなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。