風呂なしの賃貸物件と聞くと、その不便さから敬遠されがちですが、実は近年若者の間で人気を集めています。
風呂なしの賃貸物件を選ぶ場合は、お風呂の代替策や特有の問題についてあらかじめ考えておくことが重要です。
そこで今回は、風呂なしの賃貸物件について、若者に人気の理由や注意点を解説します。
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風呂なしの賃貸物件とは?
お風呂は、賃貸物件にとって今や必須の設備となりつつあるため、風呂なしの賃貸物件とはどのようなものかイメージがつかない方もいるでしょう。
ここでは、風呂なしの賃貸物件の種類とメリット・デメリットを解説します。
風呂なしの賃貸物件の種類
風呂なしの賃貸物件は、大きく分けて2種類あります。
風呂がなくシャワールームがついている物件と、シャワールームもない物件です。
若者にとくに人気があるのが、風呂もシャワールームもない賃貸物件です。
風呂なしの賃貸物件は木造の古いアパートに多く見られ、駅近物件でも比較的家賃が安い傾向があります。
風呂なしの賃貸物件のメリット
風呂なしの賃貸物件のメリットは、地域相場よりも安い家賃で住める点です。
都内のワンルーム物件を調べると、風呂なしの賃貸物件は風呂ありの物件に比べて、2万円~3万円ほど安い場合が多いです。
また、お風呂を使わないと、水道光熱費の軽減にもつながります。
一般的な水道光熱費のうち、お風呂で使用する水道代は4割、ガス代は8割といわれており、お風呂が多くの割合を占めているといえます。
お風呂がない分、銭湯やジムなどの使用料がかかる場合もありますが、家賃の削減分と合わせると、外でお風呂に入るほうが安く済むケースもあるでしょう。
一人暮らしの方にとっては、銭湯やジムが人との交流の場になる点もメリットといえます。
風呂なしの賃貸物件のデメリット
風呂なしの賃貸物件のデメリットは、お風呂に入るために外出しなければならない点です。
疲れて家に帰ってきた後、お風呂に入るために再び外出するのは、面倒に感じる場合があるでしょう。
家でゆっくりしたいのに、外出を強いられる状況が日常的になると、積もり重なって大きなストレスになる可能性も考えられます。
また、風呂なしの賃貸物件は、築年数が古いことが多い点もデメリットです。
築年数の古い木造のアパートは防音性が悪く、隣宅の生活音が響いて気になる場合があります。
古い家は気密性が低いうえに、夏はエアコンの効率が悪く、冬は隙間風が入って寒いなどの状況も考えられます。
風呂なしに加え、トイレが共同の物件もあり、生活面で多くの不便を感じるケースもあるでしょう。
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風呂なしの賃貸物件が若者に人気の理由
風呂なしの賃貸物件は、とくに都市部の若者を中心に人気があります。
一見、不便な物件になぜ人気があるのか、ここでは5つの理由を解説します。
生活費が抑えられる
収入が少ない若者にとって、月々の固定費が抑えられる点は、風呂なしの賃貸物件の大きな魅力です。
前述のとおり、風呂なしの賃貸物件は家賃が相場より安い傾向があり、水道光熱費も節減できます。
2~3万円ほど家賃を節約できた場合、外でのお風呂代に1万円ほどかかったとしても、1万円以上のプラスとなります。
生活費の節減を最優先で部屋を選ぶ若者にとって、適した選択肢といえるでしょう。
もともと銭湯やジムにかよっている
もともと銭湯やジムにかよっているため、自宅にお風呂がなくても困らない方がいます。
とくに、ジムでのトレーニングがすでにルーティーンとなっている方は、ジムの最後にシャワーを浴びれば、それで十分と考えるかもしれません。
合理的なライフスタイルを好む若者にとって、風呂なしは不便さではなく、メリットと感じられるでしょう。
レトロな雰囲気を味わえる
年上世代の方からは「古くさい」と思われるような築年数の古い物件でも、若者からは「レトロ」と評価される場合があります。
風呂なしの賃貸物件は、近代的な住宅には見られない独特なレトロ感があり、人によっては新鮮に感じるようです。
昭和テイストな純喫茶や食べ物なども流行している昨今、レトロ気分を味わうために、あえて風呂なしの賃貸物件を選ぶ若者もいます。
都市部に安く住める
都市部の暮らしの憧れがあっても、高額な家賃を支払うだけの経済力がない若者は多くいます。
風呂なし物件は、交通アクセスの優れた場所に所在していることも多く、都市部に安く住む方法のひとつといえます。
都市部に住む若者は、家より外で過ごすことが多い活動的な方も多いでしょう。
家の快適性より、すぐに繁華街まで出かけられるアクセスの良さを優先し、風呂なしの賃貸物件を選ぶ方もいます。
ほかに費用を投資したいことがある
将来のための備えなど、投資したい対象が明確にある若者がいます。
風呂なしの賃貸物件が多少不便であっても、現在の利便性よりも別のことに投資したいと考える方がいるでしょう。
1万円程度の差であっても、積み重なれば大きな金額となります。
経済の先行きが不透明な時代において、堅実な若者からも風呂なしの賃貸物件が選ばれています。
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風呂なしの賃貸物件を選ぶ場合の注意点
風呂なしの賃貸物件を選ぶ場合は、起こり得る不便と対策をあらかじめ考えておくことが大切です。
ここでは、3つの注意点について解説します。
注意点①女性特有のリスク
風呂なしの賃貸物件は、基本的に女性にはあまりおすすめできません。
お風呂に入るために銭湯やジムに行く場合、夜間に決まった場所を往復することとなり、防犯面のリスクが懸念されます。
また、風呂なしの賃貸物件は築年数が古く、セキュリティがしっかりしていない物件も多いため、女性の一人暮らしにはリスクがあります。
体調によっては、銭湯などでお風呂に入ることが難しい場合もあるため、シャワーもない物件では衛生を保つことが難しくなるでしょう。
注意点②入浴施設事情
銭湯やジムなどの入浴施設を利用する場合、営業時間を気にしながら生活しなければいけなくなります。
突然の残業が生じる職種の方などは、帰宅が営業時間を過ぎてしまい、お風呂に入れない日が生じるでしょう。
入浴施設の営業時間に合わせた予定調整ができないほど忙しい方は、風呂なしの賃貸物件には向いていないかもしれません。
また、入浴施設が閉店するリスクもあります。
近くの施設を頼りに風呂なし賃貸物件を決めた場合、突然入浴する方法がなくなってしまいます。
燃料費高騰などを背景に、入浴施設が閉店することは珍しくないため、その場合の代替策の準備は大切です。
注意点③断水時の対策
地震や台風などにより断水した場合の対策として、湯船に水をためておくことが推奨されています。
しかし、風呂なしの賃貸物件の場合、湯船に水をためておけません。
代わりの方法として、保存水用のポリタンクを準備したり、洗浄済みのペットボトルに水をためておいたりすることがおすすめです。
さらに、簡易トイレなども準備しておくと、災害時の不便さを軽減できるでしょう。
どのような賃貸物件に住むとしても、非常時の対策を考えておくことは欠かせません。
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まとめ
風呂なしの賃貸物件には、お風呂がないタイプと、お風呂とシャワールームの両方がないタイプの2種類があります。
生活費が抑えられる点やレトロな雰囲気が味わえるなどの理由で、近年風呂なしの賃貸物件が若者の人気を集めています。
女性の防犯面のリスクや入浴施設事情によって生活が左右される点などは、風呂なしの賃貸物件を選ぶ前に考えておくと良い注意点です。
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(有)居植住 メディア編集部
今治市を拠点に不動産業に従事して30年以上、これまでに多数の物件仲介・管理に携わってきました。居住用賃貸(戸建て・マンション・アパート)はもちろん、事務所や店舗などの事業用物件まで、地域の特性やお客様のライフスタイルに寄り添った提案を大切にしています。
地元今治で生まれ育った経験を活かし、踏み込んだアドバイスを心がけています。不動産は単なる建物ではなく、その先にある「人の暮らし」に深く関わるもの。だからこそ、親身な対応と誠実な情報提供を信条としています。
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